分析化学では、目に見えない分子の形や量、状態を知るため、化学反応を利用します.夾雑成分のある中で目的の化合物のみを分離して追跡する、あるいは反応効率を最高精度の反応条件を見出すためには、反応熱力学に関する知識が不可欠です.一方、これらを包含する物理化学分野は幅広く、その全貌を理解することは容易ではありません.本講義では、物理化学分野のうち、分析化学に応用するという観点から、化学熱力学分野の一部を取り上げます.化学系の卒業研究を志望する学生を主要な対象としています.
適宜出題するレポートを提出すること